(森)天野委員長が福井YEGに入会したきっかけを教えて頂けますでしょうか?
(天野)異業種交流会で先輩に出会い、YEGのことを紹介いただき、すぐに見学に行き、その先輩のご紹介をいただいて入会をしました。私が東京での修業を終え福井に戻ったその年のことでした。父が若い頃、福井YEGで会長をしていたことや、その他の会でも活動をしていたということは以前から聞いており、漠然と商売をするにはこういった団体に所属することが必要なのだと考えていました。
(森)天野委員長は周りの方へ福井YEGをお勧めしたいですか?
(天野)はい。YEGは人のつながりが作れることがまず良いです。そしてしっかりと活動をすると仕事にも、人生にも活かせる、とても役に立つスキルを手に入れることができます。スケジュールがちゃんと立てられたり、自分の時間を管理できたり、プランが立てられたり。それらが苦なくできるようになります。
(森)人として、社会人として基本的な力が身につくということでしょうか?
(天野)そうですね。生きる力が手に入ると言いますか... 人と人とが触れ合うと、気持ちの摩擦が生まれます。その中で一緒に一つのことを進めていくことや、物事を上手に進めるための話の仕方など勉強になることは多々あります。福井YEGはキャリア教育の実践の場かと思います。
(森)今年度は情報発信の委員会の委員長ですが、なぜ情報発信の委員会をやろうと思ったのですか?
(天野)当初 会長からは会員拡大を主目的に話しを頂いていたのですが、私の中でいきなり会員拡大には行けないのではないかという想いがありました。まずは福井YEGという存在を認知してもらうこと、そしてその上で「福井YEGの良さ」という情報の伝播ができてはじめて入会者が増えていくように思います。そういったことを会長、副会長と相談し、今年はまず福井YEGの良さを伝える情報発信の活動を進めることになりました。商売でもいくらお客様に「買ってください」といったところでいらないものはいらない。そうではなく、お客様が買いたいと思える品を揃えること、店を作ることが大切だと思います。福井YEGでも同じで「入会して」といったところでいきなり入会することはまず無いですし、逆に煙たがられると思います。まずは認知をしてもらい、福井YEGの良さを知り合いや近しい人から聞くことで、「入会しても良いかも」と自発的に思い、縁あれば入会をするのだと思います。
(森)会の認知と人から人への良さの伝播とは、まさにこのリアルボイスを行う意義ですね。
(天野)おっしゃる通りです。このリアルボイスは福井YEGメンバーがそれぞれ持っている、感じている、体験した福井YEGの良さをその人の声で伝えるという事業です。このリアルボイスをここまでの事業にできたのも、担当である森副委員長をはじめとする各副委員長、そして委員会メンバーの毎月の汗と努力の賜物です。本当に感謝をしております。私は福井YEGを通して自分たちが考えた事業をしっかりと行うことで、普段の生活や仕事をしているだけでは得られない自信や誇りや達成感などに繋がるのだと思います。それらが人生の幅を広げ、人生の豊かさに繋がると感じています。人生に深みが出るといいますか。
(森)このリアルボイスの取材を1年弱ほどしておりますが、思い出深い回などありますか?
(天野)全て思い出深いです。一番最初に北出会長の取材をさせていただいたときから感じていることで、やって初めてわかったことでもあるのですが、取材で話を聞き、その方の想いを受け止めているうちにその人が好きになっていくんです。その時、この事業は本当に良い活動だと思いました。人はコミュニケーションをちゃんと取れれば今以上に良い関係になれると感じます。福井YEGや仕事でももっと相手の話を聞き、想いを聞くことで今以上に良い団体、良い会社になっていくのだろうと思います。一年間の活動をとおして、各副委員長、委員会メンバーが支えてくれて心より感謝しています。このリアルボイス事業もそうですが、YEGポスター事業、9月度例会、そして現在打ち合わせを進めています3月度例会においても、私が想像している何倍も質の高い事業を構築できています。私の想像を超えた、私の力だけではとてもたどり着けなかった質の高さです。こんな活動が一年間できて、本当に嬉しいです。
(森)仕事において野望は有りますか?
(天野)野望と言うほどではありませんが、目標はあります。世界中で福井にしかない弊社 天たつで扱う「越前仕立て汐うに」ですが、日本中、世界中の方達にはまだ全然知られていません。ただ、県外などに販売にいきますと、初めて汐うにを食べた方から「美味しい!」と言う感動とともに賞賛の言葉をいただくことが多くあります。「越前仕立て汐うに」を通して、今はまだ知らない美味発見の幸せを、日本中、世界中の方達にお届けしたいです。今の事業のきっかけとなることがYEGの中に有りました。近年、汐うにを紹介し日本中、世界中を巡っているのですが、3年前にYEGの全国組織である日本YEGに出向させていただく機会をいただき、日本各地で行われる会議に参加をしました。その一年の活動を通して日本がとても狭い身近なものに感じるようになりました。そして世界がとても近いものに感じるようになりました。おかげさまで、とてもフットワーク軽くビジネスができるようになってます。私はいつもキャリーバックをもって歩いているのですが、このキャリーバック一つあれば「今すぐにでも世界中に行く」という気概の表れなのです。YEGの活動がビジネスの幅を広げてくれています。
(森)福井YEGに入会してよかったと思うことはなんですか?
(天野)私は福井YEGにはいって特に良かったと思う点が三点あります。1つ目は私の会社 天たつは200年以上続く福井の雲丹(うに)屋です。昨年父から代を受け継いだときに、色々と悩みもありましたが、それらを聞いてくれて、アドバイスをくれる仲間達が身近にいたことでした。本当に助かりました。2つ目はYEGの活動を通して人生を豊かに過ごすための、そしてビジネスに活かせるスキルや経験を手に入れられたことです。そして最後に、3つ目は経営者の立場になった今になってとても助かっていることなのですが、福井YEGの活動を通して福井商工会議所の職員の皆さんと個人的な繋がりをつくることができ、気軽に商工会議所のサービスが利用できたり、知らないことを教えて頂けるようになったことでした。会社の事業を進める上で大変役に立っています。福井YEGは自分自身の人生に、そしてビジネスに、とても活用できます!
代表取締役社長
1980年生まれ