福井YEGには24歳になる年に入会しました。私は高校を卒業してすぐに仕事に就きましたが、父親が起業をし、数年が経ち、協力して欲しいという話がありましたので入社しました。弊社、株式会社 ショーセイは、もともと設備設計の仕事をしていたのですが、私が施工の技術も持っていたので設計のスキルを持った施工会社に少しずつ変化をしていきました。実は現役YEGメンバーの中に、父と共にされていた方のご息女がいることもあり、ご縁を感じています。 福井YEGへの入会の際には父親から背中を押してもらいました。ただ、実は私のYEGとの関りは高校生の頃からありまして、父親がYEG活動をしていたこともあり、高校生の時にYEGが開催した祭りブースのお手伝いをバイトとしてやっていました。そんなことがあり、入会後もすんなりと会に馴染んでいったように思います。 入会した当時、福井商工会議所が夏祭りで開催していた神輿がなくなり、新たな集客と盛り上げのコンテンツを何にしようか...と考えている時期でした。当時は一つの答えとしてサンバを開催。その時、私が考えた踊り子を乗せる移動式の足場にライトアップするというアイデアを委員会で取り上げていただき、設置も含めた役をいただきました。大変でしたが、やりがいがあった思い出があります。
YEGの活動では主に まちづくり系の事業に携わってきました。その経験をもって地域に戻り、いろいろと実現できました。福井YEGで「YOSAKOIイッチョライ」のチームを立ち上げたとき、リーダーをさせていただいたのですが、チームをまとめる中で様々な難しさがありました。チームの中で積極的に練習に参加をし踊りが習熟した人と、軽く関りたい人との温度差があって、それをまとめることに悩み苦労をしました。その時の経験が、自分の地域にYOSAKOIイッチョライを伝え、チームを作ろうと考えた原動力になったのです。ちょうど当時、私の住む春江地区から行政主導の祭りがなくなった時期で、YOSAKOIイッチョライというコンテンツを地域の祭りにしたいという話があり、地域の仲間達と祭りを考え作っていきました。それが今でも開催している「はるえイッチョライでんすけ祭り」です。
私はYEGと地域のハブ的な人材として、一方でYEGで得た経験やスキルをもう一方に活かす人間になれることを常に目指しています。YEGのメンバーはそれぞれにコミュニティーがあって、そのコミュニティーに持ち帰られるようなスキル、経験をYEGで手に入れられると思います。そして社会人としての価値観を身に着けられる場であると思います。YEGは部活動のように一生懸命にかかわることで多くのことが得られる場であり、いろいろな考えを持つ人との触れ合い、様々な経験があり、良いことは取り入れ、ダメと思ったことは取り入れないという選択ができます。YEGの中で失敗をしてもそれを自分の人生、仕事に活かしていける。そんな勉強の場であります。会社の中では立場が変わることは多くはないと思いますが、この会は毎年変わります。自分が与えられた役目、立場を考え、演じきることで自身の幅を広げられる場であると思います。
家業に入り仕事を始めて、YEGに入会をして普段付き合う友達が変わっていきました。YEGに入会することで意識の底上げがされたように思います。それも、周りにいる仲間たちが経営者や経営後継者、意識の高い幹部社員の方たちばかりだということが大きな理由だと思います。また、先日、弊社で融資を行う際には、商工会議所の職員の方が、親身になって相談にのって下さったことにより、スムーズに融資までの話をまとめることができました。YEGで得た福井商工会議所とのつながり、そして資料作成などの自身のスキルをYEG活動で得たことで出来たことだと思います。YEGには本当に感謝をしています。
専務取締役
1973年生まれ