(宮田)私の商売は福井発のデザイナーボクサーパンツ専門店として小売をしているため、お客さんとして福井YEGのメンバーが来店されることがありますが、坂田さんは福井YEGメンバーの方とお仕事上で関わることはありますか?
(坂田)福井YEGメンバーと仕事をともにすることは、私もありますよ。ただ、私の仕事は広範囲に渡るデザイン業ということで、あまり馴染みがないかもしれません。 私はもともと建築と都市計画を学んでおりました。福井に帰ってきて実家の仕事に携わり始める中で、今では私も得意分野なのですが、まちづくりの企画を作る、といった仕事が多くありました。それに伴うチラシやポスターなどを作ることもありますし、漆器などの商品開発もします。また、会社のブランディングやマーケティングを含めて考えるコンサル業務も行っています。このようにいろんなことをやっているので、様々な分野でYEGメンバーと関わることがあります。
(宮田)坂田さんは県内はもとより県外でもお仕事で活躍されていらっしゃいますが、県外でお仕事をされる時に福井YEG(福井商工会議所青年部)に入っていてよかった、と思えるようなお話はありますでしょうか。
(坂田)私は県外でのお仕事としては、ワークショップや講演会の講師として呼ばれる事が多くあります。その際、話をする前に必ず自己紹介をするのですが、福井YEGに所属していることを伝えています。そうすると、ワークショップや講演会の中にYEG関係の方がいらっしゃった場合、終了後に必ずといっていいほど「僕もYEGやっています」と声をかけて頂けます。 日本中にYEGのメンバーは3万人以上いるので、まちづくりの話などをすると結構な確率でYEGメンバーが参加者の中にいます。YEGに所属しているというだけで親近感を覚えていただけ、近い空気感で話ができ、仕事の名刺を渡すだけでは作れない繋がりができることがあります。
(宮田)実は、私も同じような経験があります。2017年の7月から8月にかけて和歌山県白浜に期間限定で出店をした際、現地で知り合った方々に、店の名刺と一緒に福井YEGの名刺を渡していました。すると、この地域のYEG関係者をご紹介頂いたり、まちづくりに尽力していると思って頂いたりして、白浜町のまちづくりのご提案までさせていただく機会を得ました。店舗へも地域で活躍されている方々が来店され、認知度も上がり、結果ビジネスへとつながっていきました。
(宮田)坂田さんは仕事の上でYEGの名刺を渡すことはありますか?
(坂田)時と場合によります。地域の人とつながって、色々な話をしているなかでYEGという話がでてきたら渡すようにしています。YEGの名刺を渡すと、その方の知り合いのYEG関係者を紹介くださることがあり、人の繋がりが広がります。YEGは全国にネットワークがあるので、県外で仕事をしていても多くの仲間達がしっかりと支えてくれます。その他にも、YEGに所属していることで仕事につながっていることがあります。 デザイナーの仕事はクライアントとの、仕事上の付き合いだけの場合が実は多く、たくさんの企業、社長さんと繋がることはありますがその人がどういうことを考えてどんなことをしている人なのかはわからないんです。しかし、デザイナーとしてはその人の考えや想いなど色々と知れたほうがデザインのアウトプットにつながります。福井YEGのメンバーは企業経営者や後継者、幹部社員の方が多く、そういったポジションの方達がどう考えて、何をしているのかということを知れることがありがたいです。そういう意味でYEGはとても役に立っています。 後は、福井YEGの決定機関である役員会に議案書を作成して提案するということは、仕事でのスキルアップにもつながっています。議案を役員メンバーの前でプレゼンすることで提案を伝えるスキルや、質問が来たらどう答えるかなどのトレーニングにもなって、とても役に立っています。
ディレクター
1978年生まれ