23歳で福井YEGに入会しました。学校を卒業してすぐに入会をしたのですが、私の父はこういった経済団体に入っていなかったので、息子の私にはそういう会に入って揉まれたほうが良いと考えていたようでした。私の中では、父は会社の社長なので「行きなさい」といわれたのは社命であると思い、言われたとおりに入会したという感覚でした。私自身、外の会社で仕事の経験を積んでいなかったことや、業界の集まりにも参加していなかったこともあり、経済団体に参加をして色々と経験した方が良いとも考えていました。 どこの経済団体に入るかを考えている時に、青年経済団体がいくつか有ることを知り、商工会議所青年部(YEG)に出会いました。電話で問い合わせをしましたところ、当時の会長がわざわざ会社まで来てくださり「一緒にやろう」と言ってくださいました。それで心を打たれ、YEGに入会しようと決めました。学校を卒業してすぐに入会したこと、そして最初自分の中に何かがやりたいと考えて入会したわけではなかったことが、かえって色々と考えずに活動できてよかったと思います。 福井YEGは若い方であれば20歳代後半くらいから30歳代中頃で入会される方が多い会です。若い年代のうちから福井YEG活動に参加をして、良かったなと感じるポイントが2つあります。1つは周りの全員が年上の人で、全員がお手本であること。会の中で最年少であったこともあり、他の会員の皆さんの良いところを素直に吸収していくことができました。普段の仕事の中での物腰や、立ち振舞を真似できることが、まだ若くて自分のスタイルを持っていない自分にとって本当にありがたかったです。 2つ目は、同年代の他の人達よりも早い段階で、普通に過ごしていたら経験できなかったであろう色々なことを経験させてもらえたことでした。20歳代前半で、多くの経営者の前で、また役所の人達や学校の先生達の前で話す機会が何度もありました。話す内容などを考え、実践していくことでとても勉強させていただきました。福井YEGに入っていなかったら学べなかった貴重な経験だと思います。
私が入会をした当初は新入会員だけの委員会が無く、希望の委員会に配属されました。同期入会が誰というのもわからず、なんとなく まちづくりの委員会に入り「市民会議」の話や「夏祭り」の話がされている中に放り込まれました。最初 訳が分からずただ静かに座っていたのですが、当時の まちづくりの委員長が「訳が分からいと思うけど、とにかく参加してみて。だんだん分かるようになっていくから。」と声を掛けてくれたことで少し肩の力が抜けて参加がしやすくなりました。 当時よさこいのチームがYEGに有り、そこで2ヶ月目にチームリーダーを任されました。その時は「考えなくてもいいから、踊っているだけでいいから」と言われてとりあえずやってみたところ、だんだん楽しくなっていき、色々なことが任されることでやりがいもでてきて、周りの仲間達とのつながりも深まっていきました。 2年目に声をかけて頂き、新入会員の委員会の副委員長をさせていただきました。当時の委員長が「YEGは部活みたいなものだから、皆でゴスペル練習し発表をする」と言い出し先生を呼んで練習をしたのですが、結局先生に「君たちゴスペルには向いていない」と言われて発表をすることができない、という経験をしました。結果的にはうまく終えられない事業でしたが、皆で一緒に頑張ることで結束が固まっていくということを感じました。 3年目にお世話になっていた先輩から委員長の打診を頂き、二つ返事でひき受けさせていただきました。それからずっと副委員長、委員長、副会長を歴任してきました。そんな充実したYEG活動を過ごしてこれたのも、新入会員の時の委員長の一言「分からなくても、とりあえず参加してみて。いずれ分かるようになるから」という言葉があったからでした。参加をし続けることで周りの人はしっかりと見てくれていて、そんな先輩たちからチャンスをもらえ、周りの人達が引き上げてくれて、あれよあれよという間にここまで来ました。YEGというのは、ただ参加をしていくだけで居場所が自然とできていく場であると感じています。
福井YEGに入会を検討していたり、まだ経済団体に所属していない皆様におすすめしたいことが有ります。こういった団体にはぜひ若いうちに入っていただくと良いです。考えてもわからないことが多いかと思います。考え出すとやらない理由ばかりがでてきがちかと思います。難しことは考えず、まずは参加をしてみるとわかります。物事と言うものは、肌で感じて、経験して、初めて頭に入ってくるものだと思います。頭で考えずに、まずは経験して感じてください! Don't think. Just feel ! 答えはあとでついてきます!
専務取締役
1983年生まれ