基本方針
伝統を受け継ぎ、
絆をつなぐ。

基本方針
永続する未来を共に創るため、挑戦と成長を続けます
令和6年度は、福井県および福井商工会議所青年部(以下福井YEG)にとって、大きな転換期の年でした。100年に一度といわれる北陸新幹線の敦賀延伸は、観光産業の活性化に寄与し、福井県の魅力を広く発信する好機となりました。また、福井YEGは創立50周年という節目を迎え、活動の歴史を振り返るとともに、先輩方の熱い想いを改めて見つめ直す機会となりました。しかし、私たちは一方で、グローバル化の進展や気候変動、頻発する災害など、国内外で多くの課題が山積しています。日本国内においても、激甚化する自然災害、経済格差、少子高齢化、環境問題などに対応することが急務となっています。変化の激しい時代を生き抜くために、従来の常識にとらわれず、私たち自身がどのように行動すべきかを真剣に考える必要があります。
近年の福井YEGの会員構成は流動的で、入会3年未満の会員が約4割、45歳以上の会員が約3割を占めています。このような状況下で必要なのは、YEGの理念や行動指針を再確認し、積極的に活動することが組織の発展につながると考えます。創立以来50年間、福井YEGは常に未来を見据え時代の変化に応じた活動を展開し素晴らしい成果を築いてきました。
令和7年度から策定されるYEGの組織理念の「社会の永続」を実現するためには、各会員がYEGの本質を理解し、その理念に基づいた活動を推進することが重要です。また、令和6年度に改定された「中期ビジョン」と「アクションプラン」は、令和7年度から初めて本格的に運用され運用の基盤を築く重要な年度になります。
YEGの本質とは、単会活動を通じて会員一人ひとりが成長し、地域社会の発展に寄与することです。会員は、得られる知識や経験を会員のビジネススキルの向上だけでなく、人としての成長にもつながり、それがひいては雇用の創出、賃金の上昇や地域の経済循環に寄与し、地域の繁栄となり、そして日本の繁栄と永続につながっていきます。
これからの時代のテーマとして、単に規模や指標を追い求めるのではなく、質の向上を目指すことが大切です。特に重要なのは、中期ビジョンでも掲げている「共感」を生みだすことだと私は確信しています。私は、この「共感」を生み出すことは、福井YEGにとって容易に実現可能な事だと考えています。なぜなら、福井YEGは常に状況を的確に判断し、地域と連携して新たなムーブメントを起こしてきた組織だからです。令和7年度の福井YEGは、先人達の想いを大切にし、現代のニーズを把握し、革新的な思考で活動に取りくみ、個人の成長に重点を置いていきます。組織の方向性として、地域の明るい未来を想像し、実現に向けて共感を得て地域と共創し更なる未来を考え、探求する組織を目指し、YEG会員として夢を語り、夢をカタチにできる組織にしたいと考えています。
「夢をカタチにできる組織」とは、夢を実現可能な未来であると考える組織です。未来を考えるとき、そこには革新性があり永続性があります。未来は自分たちで創り出していくものであり、明るい時間を想像し、実現するために計画し、行動し、無限の可能性を秘めたものです。私達の思い描く未来に向かうとき、時には悩みや困難に直面することもあるかもしれません。それでも前進し実現する場所が福井YEGです。
私の想いは、多様なニーズを元に皆さんの未来を創りたい(Make)という気持ちを起点として、皆で明るい未来を想像(Imagine)し、語り合える場所が福井YEGであり、皆で想いを共感し、実現(Realize)する為に行動(Action)することで共創を生み出します。そして、その思いをカタチにし、次の世代に伝達し、受け継ぎ、無限(Infinity)に広がり永続すると信じています。
この想いを令和7年度のスローガンに込めて「MIRAIー永続をカタチに-」としました。
活動方針
個人の成長、地域社会との共創、未来志向の活動推進
1.共通の基本指針
私達は、個人の成長を意識し常に明るい未来(MIRAI)を実現する為に勇敢に新たなチャレンジに取り組んでいきます。
令和7年度の活動の基本指針として以下の5つを重視します
創出 (Make) 柔軟な発想 …これまでの活動を革新し新たな事業や価値観を創出する
想像 (Imagine) 長期的な視点 …未来を見据えた展望を持ち、長期的な視点で計画を立案する
実現 (Realize) 客観的な思考 …多様性を尊重し、内外との協力を重視しながら現状を多角的に分析する
行動 (Action) 計画の実行 …個々人が責任を持ち、共感し活動に取り組む
無限 (Infinity) 意志の伝達 …無限の可能性を信じ活動に取り組み次世代に思いを伝達する
活動にあたり私達は常に先人達が築いたものを礎に改善・革新していきます。内外のつながりを深め、事業や例会を構築することで地域への波及や公益について考え、柔軟な姿勢で活動に取り組みます。私達が先人たちの未来であったように私達も数年先の未来を想像し、今をカタチに変えて、その先の未来に想いを伝えていきます。
2.会員の成長と地域社会の発展
バリュー重点ポイント…永続性の追求
重点的な委員会…ビジネス委員会
令和7年度は個人の成長に重点をおきます。私達は自社のビジネスの成長を探求する中でYEGという組織に入会しています。異業種の集まりであるYEGにおいて単に個人のビジネスのスキルアップを目指すのは必須であるものの、それ以前に会員が主体的に学び、行動し、互いに協力し合いながら、より良い社会を築いていくという意識づけと積極的に会員一人ひとりが、地域社会の一員として役割を自覚し主体的に行動できるよう様々な学びの機会を創出します。また、私達が成長することで地域社会の発展することを自覚し、対外にも発信する事業構築を行います。
3.にぎわいづくり・ひとづくり
バリュー重点ポイント…1+!=∞(無限の価値と可能性)
…次世代の応援・育成
重点的な委員会…にぎわいづくり委員会、ひとづくり委員会
福井YEGの活動の中でも直接的に中期ビジョンの「共感から共創し、共益を得る組織」を体現できる活動であり、継続的に地域と関わり、内外との共創を活動の基盤とし、主体性と革新性がある事業構築を目指します。事業を通じて永続性につながる無限の価値と可能性と次世代の応援と育成に取り組んでいきます。
α)にぎわいづくり
毎年、新たな価値観に基づいた企画が実施され多くの反響を呼んできました。しかし、担当者によって事業内容が変化している現状を踏まえ、令和7年度は「まちのにぎわい」について共通の認識を醸成します。「にぎわい」とは何かを改めて考え、その価値観を関係者と共有し、これまでの方法に囚われず福井YEGのにぎわいづくり活動を推進していきます。
β)ひとづくり
福井YEGがこれまで培ってきたひとづくり事業は転換期を迎えています。令和7年度は多角的に考え、地域課題の解決や地域資源の価値向上に寄与する活動を行います。『働くことをより身近に感じる世代』にアプローチし、地域との関係性を基に事業を構築し、次年度以降の次世代の応援と育成の事業の基盤を構築します。
4.未来志向の活動
バリュー重点ポイント…提言意識の向上
重点的な委員会…政策提言委員会、特務室
令和5・6年度に行ってきた政策提言活動を実現するため、外部関係者と連携しながら福井YEGとして提言を実践します。政策提言活動は初の試みであり、試行錯誤が予想されますが、未来につながる活動として位置づけ、次の政策提言活動にも繋げていきます。また、地域課題に向き合い解決策を模索しながら活動することを重視します。また、本年度から運用を開始する中期ビジョンについては、運用方法の検証を行い、必要に応じてアクションプランの見直しや進捗状況を確認し、次年度に引き継ぐ中期ビジョンの運用を目指します。