基本方針
伝統を受け継ぎ、
絆をつなぐ。
基本方針
北陸新幹線延伸という100年に一度のビジネスチャンスの到来に湧く福井ですが、マクロな視点においては人口減少による限界自治体の増加、AIの急速な進化による産業構造の変化など、私たちを取り巻く環境は常に目まぐるしく動いています。
この変化の時代、10年、20年先を見据えた時、私たちの仕事や企業は残っているのでしょうか。福井に生きる私たちは、今と変わらぬままで、はたして永続することが可能でしょうか。コロナ禍を経て、個人も、企業も、組織も、時代や世の中の変化を捉え、その流れに適応することでこそ生き残っていけると体感したはずです。進化を続けることでこそ持続可能な社会が成り立ち、未来にバトンをつないでいく事が出来ると言えます。
福井YEGは、地方都市で事業を営む青年経済人の集合体です。自企業でもなく家庭でもない、身近だけれども少し離れている、そんなサードプレイスでは、志を同じくする者同士が出会い、楽しみながら共に行動し学びを得られます。自ら行動し、変化を起こしていくことで、永続へのヒントを得られ、成長に繋げられる組織なのです。さらにYEGは例会やサークル活動のような単会活動だけでなく、福井県連、近畿ブロック、日本YEGといった、福井県全域、そして全国の仲間たちと出会う機会も多くあります。自分が得意なこと、興味のあることに積極的に参加し、仲間を増やし、一単会では得られない新しい知識や情報を吸収する機会も開かれています。そこで得られた経験を単会に持ち帰ることで、自分たちの更なる進化に繋がると考えます。
地域の健全な発展、豊かな郷土を築くことが私たちの使命ですが、そのためには挑戦する場だけでなく、失敗を恐れず挑戦できる雰囲気も必要です。会員がそれぞれ多様性を受容し、尊重しあうことで、常に挑戦し変化し続ける持続可能な組織づくりを目指します。また他団体との協動*を重んじ、知識や経験の共有を促進し、地域課題の解決に取り組み、未来を担う子どもたちの住みよい郷土づくりに貢献します。
商工会議所の創設者である渋沢栄一翁が1万円札の肖像となる本年、福井YEGは創立50周年を迎えます。この半世紀という長い年月は、より良い福井をつくるために先達の絶え間ない努力と進化を積み重ねてきた歴史です。そのしっかりとした礎があるからこそ、変化に適応し、困難に立ち向かい、次の50年に向け挑戦することができます。
また、楽しくなければYEGではありません。本年度はYEG活動を楽しむ余裕を持てるよう、各自の負担を減らしつつも、次なるリーダー育成に繋がる新たな組織構成にて活動します。そして楽しみながら最大限のインパクトを残すような事業にチャレンジし、新たな訴求力・求心力を生む一年にしたいと考えます。
地域に求められる持続可能な組織づくりを加速させるために、一人も取りこぼすことなく組織が一丸となって自らが行動し、それぞれの倖せのためにもSustainableなChallengeができる1年にします。
本年度は3つの道を指し示します。
個が挑戦し成長する道!
YEGは青年経済人の集まりであり、活動の根幹は自企業の発展です。活動を通じて、自企業の成長と利益に還元するために「個」が成長することが重要です。なぜなら、企業は人なり。会社の規模や価値は社長の器や示すビジョン、そして信用に比例します。個の成長なくして事業は成長しないと言えます。本年度福井YEGでは、「個」の成長のため、失敗を恐れず、挑戦の実践と検証を様々な切り口で促進します。新幹線元年の福井。あらゆるビジネスチャンスが私達の身の回りに散らばっています。そのチャンスを掴む為にも、YEG活動で様々な挑戦をして個が成長し、自企業が発展・進化し、倖せになる道を示します。
誇りと活気ある進化する組織を目指す道!
実践コミュニティとして、企業や組織が永続できる活動を後押しする事業に取り組みます。そこではDXやサブスクリプション、クラウドファンディングなど、近年注目される手法も選択肢に取り入れます。また、単発ではなく、持続可能な価値のある活動をすることで、福井YEGが広く地域に認知され、地域社会との関わりが増え続ける組織づくりを目指します。
45周年中期ビジョン「越境し学びを得て、社会実装する実践コミュニティとなる」を掲げ活動をしてきた最終年とし、持続可能な組織を構築する為の50周年中期ビジョン(51年から55年)を策定します。その新たなビジョンを実践・検証・分析をし、常に次の中期ビジョン(56年から60年)の骨子を考えていく道筋を創ります。
50年の歴史を次代へ継ぎ、紡ぎ、繋げる道!
50周年記念式典・50周年記念事業を通じて50年を繋いだサムライ達(歴代会長)を知り、YEGの枠を超えて他団体とも共栄できる組織を構築していきます。その中で、福井YEGの礎を築いてくれた先達や日本全国のYEGメンバー、志を共にする関係各所の方々と交流をし、新たな関わりを増やすことで、様々な知識や知恵を吸収できる環境を創り、地域社会の発展と福井YEG事業等の社会実装に繋げます。また、地域社会の発展へ福井YEGがどのように関われるのかを示すためにも、政策提言活動を行います。
活動方針
50周年
今年度は福井YEGの創立50周年となります。新たなビジョンを掲げて次の50年につなぐ一年とします。先達と改めて繋がり、その思いを継承し、発展につなげます。本年を福井YEGにとって歴史的な変革期と捉え、50周年の記念事業や記念式典を実施します。そして、それを広く周知し、組織としての知名度や価値、求心力を高めていきます。また、政策提言を行える単会へと成長するために、日本YEG政策提言委員会と並走し、連携をしていきます。
ビジネス
激変する現代において、多様性を理解し、新たな価値観に基づいて行動することが求められています。DXやクラウドファンディング、サブスク等の新しい手法を積極的に取り入れるため、勉強会や実践活動を行います。単発ではなく、異業種の集まりであるYEGならではの視点から新たな持続的な事業を生み出し、時代の要請に応えるチャレンジを続けます。
まちづくり
先達が50年の歴史の中で築いてきた地域への思いを振り返り、次の50年に受け継ぎ、町の発展に寄与させていくことは、今を生きる我々の使命です。過去の実績を堅実な土台とし、会員それぞれのスキルやアイデアを加えていくことで、地域社会により愛され、永続するコンテンツを生み出します。それにより、地域に更なる賑わいが生まれ、持続可能な地域に発展できると考えます。
ひとづくり
持続可能な福井の発展の為には、未来の担い手の子ども達と若者の力が不可欠です。若者が持つ情熱や夢、才能を支援し、楽しみながら模索し探究できる場が大切であり必要と考えます。輝く若者たちが増え、福井の未来を切り拓く『ひと』として活躍する為に、若者と協動*し、郷土福井の発展に繋がる環境づくりを行います。
総務委員会
ATを活用して単会内での情報共有を透明化し、メンバー間のコミュニケーションをオープンにすることで、組織内でのコラボレーションと情報共有を促進し、組織活性化を目指します。また、各委員会活動や出向者の後方支援を行い、YEG活動の円滑化を図ります。これにより、YEG活動がスムーズに行える環境を提供し、『会員の、会員による、会員のための福井YEG』を目指します。コミュニケーション量が増え、進化へつながる活動が生まれるよう支援し、持続可能な組織づくりを目指します。
新入会員委員会
新規入会者同士の絆を築き、既存会員と新規入会者との十分なコミュニケーションを図ることが重要です。多様な会員がスムーズにYEG活動に参加できるよう、オリエンテーションや担当委員会での研鑽、交流、情報共有に努め、誰も取り残さず、誰も置き去りにされない福井YEGを目指します。また、成長や交流の機会として、県連・近畿ブロック・日本YEGの様々な事業への積極的な参加を促します。
協動* :YEGとして一緒に動くという意味で作った造語、YEG用語