平成25年6月度活動報告

6月度例会を開催しました。 (13.06.26)

26日(水)19:00から福井商工会議所ビルにて資質向上委員会(森下委員長)担当の6月度例会を開催しました。

司会は村田 真一 君。新入会員紹介では4名が山口会長よりバッジと手帳の授与を受け、それぞれ個性的な挨拶で会場を沸かせました。


その後、例会講師の山本雄一郎先生が入場され、講演が開始されました。山本先生は青年部と同世代の36歳ながら、海外法人を含む10社の会社の経営に携わるなど、グローバルに活躍していらっしゃいます。

元々は大学卒業後に大手商社に勤務するも、自分のやりたかった事業を行うために退職し、ベトナムで日本語学校を運営して日本への技能実習生受入事業を始められたのが起業家としてのスタートです。その後、現地で日系企業の会計・法律業務をサポートする事業や、建材の輸入、CADのアウトソーシング、アクセサリーショップ、飲食店など、ベトナムを中心に様々な事業を展開され、日系企業の現地法人立上については54社も支援をされてきました。

かつては生産のための市場と思われてきた東南アジア諸国も近年では「消費」市場としての魅力が増しており、2012年のベトナムの小売市場は7兆5千億円規模にまで至っています。日本の中小企業としてもこのエネルギーをどのように取り込んでいくか、企業の成功例、失敗例を交えながら具体的かつ分かりやすくお話を頂きました。


特に何度も仰られており印象的だったのが「市場の徹底分析」についてでした。海外で失敗する日系企業の典型として「市場調査をろくに行わず、見切り発車をしたがために事業を軌道に乗せられない」という事例の話が印象に残りました。中小企業はどうしても初期投資や労力を抑えがちですが、本当の成功を収めるためには労を惜しまず、じっくり時間をかけて経営戦略を立てることが重要だと感じました。

講演後、講師もご出席された懇親会においても、複数の会員から「自分の商売と海外は関係ないと思っていたが、話を聞いて興味を持つようになった」との話がありました。「一度ベトナムへに行ってみたい!」という会員の声も多数あり、YEG企業にとっても海外ビジネスを現実のものとして考える良いきっかけとなった例会だったのではないかと思います。【記事担当:資質向上委員会 今井順也】


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