平成22年に入会し、今年で7年になります。ただ、途中半年間退会をしていた空白の期間が有りました。入会当初、当時働いていた保険代理店から派遣という形で入会いたしました。
当時の会社が、経済団体に社員を送り出したいと考え、法人会青年部に同僚の一人が、そして商工会議所青年部に私が入会させていただく事になりました。実は今は卒業をされている松岡会計の松岡さんが福井YEGに会員としていらっしゃって、以前から福井YEGの話を聞いていたため「入会したい」という思いが以前からありました。しかし、会社員だから無理だろう、と諦めかけていた時に会社から話があって本当にありがたいと思いました。
社員が福井YEGに入会するにあたって当時の社長は、「営業のためではなく自己研鑽のため」と送り出していただいたことが続けることができた理由だと思います。それとは別に私の中に独立志向が有り、入会当時から独立を考える上で福井YEGが役に立つのでは、と思っていた部分も有りました。
福井YEGでは団体での活動のやり方、組織のあり方を学びました。これは他の団体でも通じます。現在私はPTAの活動にも携わっていますが、会の中にはいろんな考え方のメンバーがおり会運営が難しい場面が有ります。そんな時にYEGでの活動、経験が大変役に立っています。もともと働いていた会社は組織が小さかったため経験できなかった「組織運営」が、YEGでは学ぶことができたことは福井YEGのスケールメリットだと思います。
そして、なにより大きいのは共に活動する仲間を得たことです。以前、福井県連大会福井大会が福井YEG主催で行われたことが有り、私も10人の実行委員の中に入らせて頂きゼロから大きな大会を作り上げたことはとても良い経験になりました。この福井県連大会とは福井県の7単会(鯖江、武生、勝山、大野、敦賀、小浜、福井)のメンバーが一同に集まり、250人ほどの参加者で開催する福井県のYEGの集まりでは一番大きな大会になります。当日は私が司会進行をし、大勢の前で話す機会を得て本当に良い経験になりました。この年は委員会活動と実行委員会活動を並行して行っていたので、大変でしたが充実した一年でした。
普段の生活、仕事の場では体験できないことが福井YEGでは経験できます。周りのメンバーが社長ばかりの環境で会社員として参加するのは居づらいのではないかと言われたこともありますが、まったく居づらさはないです。
周りの人達は良い人ばかりで、社長だから従業員だからなどと上下関係を出す人はYEGにはいません。
「福井を盛り上げたい」と考えた時に、全部を押し上げるのは規模的に難しいと感じています。YEGという組織でも、ましてや個人では無理だと思います。ただ、福井全部が一緒に盛り上がるのは難しくても、どこか一箇所がもりあがれば後の部分は引きずられて盛り上がっていく、と考えています。その「一箇所」が福井YEGのまちづくりの活動になります。直近で8月のフェニックス祭りの中で福井YEGとして事業をするのですが、ここでもなにか一点とがった企画をしようと考えています。一般参加型の企画になるかと思いますので、皆様にはぜひご参加頂けたらと思います。
会社から派遣されている時に卒業の年を迎え、その春に退会をしました。卒業を間近に迎えたその年に、会社から「もう福井YEGは良いんじゃないの?」と言われたのが思いを決するきっかけにもなりました。
会社は福井YEGで仲間が増えるのは良いと思ってくれている反面、時間をかけすぎているとも思われており「役は受けるな」と言われていました。しかし、役を受けなければ本当の会の良さがわからないと思い、入会2年目に副委員長を受けました。役を受けた年は会に参加をすることを会社に言わずにほぼ自主的に参加をしていました。そんな時に「もう会をやめたら」と言われ、やりきれなかった悔しさを感じながら福井YEGを退会しました。
そんな中途半端なやめ方をした事、また入会をしたいが今の会社のままでは入れない事、福井YEGの卒業年度が45歳のためその年をすぎると入会できない事、などの考えが頭をめぐりました。またそんな時に同級生たちと会う事があり、会社社長や企業幹部になった友人がとてもきらびやかに見えました。「独立するなら今年」という気持ちが湧いてきました。妻には会社をやめて起業した事は事後報告でしたが、案外すんなりと受け入れてくれました。そして退会して半年後、福井YEGに新しく起業した会社の社長として入会を果たしました。
今回の私の独立起業は決して準備万端ではありませんでした。ただ、機会が目の前に来たのでそれに乗り退職をして、結果独立をしたという感じが自分の中にはあります。もちろん、勢いだけで起業をするのは心配だと思いますが、一番の独立起業の近道は今の環境からまずは抜け出ることのように思います。もちろん普段から準備と心がけをし続けなければどちらにしても叶わないと思いますが、独立資金をいくら貯めたら起業しよう、などと未確定の未来を待つよりも機会に乗って思い切ることが独立への第一歩だと思います。
私は前の会社をやめても福井YEGのメンバーとのつながりが消える心配はありませんでした。ですので、変な話安心して会をやめられて、安心して会に戻ることができました。
福井YEGには、一生の仲間がいます。
ライフスタイルプラス 福田 智司(ふくだ ともじ)AFP、住宅ローンアドバイザー1971年生まれ。 【趣味】DIY(最近では単管パイプで自転車小屋を作りました) 【特技】アイロン掛け 【好きな色】青 【座右の銘】善因善果 悪因悪果 【感銘を受けた本】「ぼくを探しに」シルヴァスタイン著、「脳の使い方」加藤俊徳著 |