前職が金沢で、福井に戻ったのが2008年。それから独立開業しました。入会同期は人脈を作るためでした。この福井YEGの活動を通して2つ得たものがあります。1つは郷土への愛情、そしてもう1つは自分を磨いてくれる人達との絆です。
高校時代を福井で過し大学で愛知県に出ました。それから金沢で就職し、13年間福井を離れていました。他県にいたときにその地域に住む人達が自分の地域への誇りを持っている、ということを強く感じていました。愛知県の人たちは名古屋城や八丁味噌の自慢をし、金沢の人たちは加賀百万石の歴史や金箔などを誇らしげに話していました。そんな時「福井にはなにがあるの?」と言われて答えられない私がいました。福井の良さ、素晴らしさを何も知らないのに「福井には何もない」と思っていました。
福井YEGに入ってビジネスの勉強、まちづくりの活動、未来のための人づくりの活動をする中で、福井に何もないのではない、自分が知らなかっただけなのだということに気づき、たくさんの歴史街の魅力を知ることができました。今では県外に行くと「福井にはこんな歴史がある」と自慢をしています。
もう一つ、この会に入りたくさんの先輩に背中を押されながら自分を成長させることができました。ある先輩が「北出君は人前で話すことは普通にできると思う。しかしYEGでは苦手なことに取り組んで失敗しても良いから、色々ととチャレンジして見たほうが良い。」と言っていただき、仕事と全く関係のない「まちづくり」の委員会に入り、たくさんの歴史に触れ、町の人と触れ合い、多くの学びを得ることができました。福井YEGにはそうやってアドバイスをしてくれる先輩、一緒に資質を磨き合う仲間がたくさん身近にいて本当にありがたいと思います。
これも2つあります。一つは、初めてまちづくりの委員会にはいり、年度最初の事業で参加者と町を2時間ほど歩きながら街の魅力を発見する「まち歩き」をしたのですが、開催日は4月1日だと言うのにその日は横殴りの吹雪でした(笑)。ただ、その日に向けて歴史や町のことを勉強し、何度も何度も町を歩き、桜の話や足羽川の話など深く知ることができました。思い出深い事業でしたが、携われば携わるほど楽しく、面白くなりました。
そしてもう一つが「お仕事探検隊 アントレ・キッズ」です。このアントレ・キッズはキャリア教育の一環として、仕事をしている大人が小学生に直接仕事の楽しさや意義を伝える事業。アントレ・キッズの講師をすることで「どうすれば子供に仕事の意義や良さを伝えられるか」ということを子供の視点で考える事ができるようになりました。その成果というわけではないのですが、自分の子供に私の仕事である社会保険労務士という仕事について伝えられるようになりました。嬉しかったのが、子供から「お父さんはお仕事を頑張っている」と言ってくれるようになったことでした。子供に自分の仕事を伝えることができた、と感じたときに改めて福井YEGに入らないとできなかった... と思いました。
新しい道を切り拓くのは、熱い想いを持った若いチカラであると考えています。福井YEGとして目指すべき姿(人物、会社、地域、未来)を実現するため、強い覚悟を持って取り組むという想いで「剛毅果断」をテーマに掲げました。
私にとっての福井YEGとは「人生道場」です。自分自身が学ばなければいけないことがそこに在ります。例えば事業の担当を頼まれたり、役を頼まれたりする時、「このタイミングでこうして声がかかるのはなにかある」と考えるようにしています。そして毎回その担当、役が終わったときに「ああ、やっぱりこの役をやり遂げることで成長できた」と思えています。自分の成長がYEGにはあります。成長できた分、仕事でも難しい仕事がこなせるようになり「彼に頼めば大丈夫」というふうに思って頂けるようになり、結果仕事の幅が広がりました。
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社 北出 慎吾(きたで しんご)北出経営労務事務所 所長/シナジー経営株式会社 代表取締役特定社会保険労務士、経営品質認定セルフアセッサー 1976年福井県福井市生まれ。大学卒業後、コンサルティング会社に入社しISO認証支援、人事制度構築、経営計画策定、社員研修等の中心的な役割を担う。この間、人の成長に魅力を感じ、社会保険労務士の資格を取得し、2008年北出経営労務事務所を設立し「中小企業を元気にする」を使命に掲げ開業する。 【趣味】ゴルフ、漫画を読むこと、野球、スノーボードなど 【特技】人の良いこと得意な分野を見つけること。逆に人ができないことをお願いすることも好き。 【好きな色】緑(会社のコーポレートカラー) 【座右の銘】気付き×行動×継続=成果 【感銘を受けた本】7つの習慣、ドラッガー各書など |